化野ゆかり (あだしの・ゆかり)
主人公。24歳。古本屋の店員をしながら、大学時代の友人の紹介で雑誌にエッセイや書評、短編小説を載せてもらっている。 黒髪ボブで色白の清楚な美人。職業柄か、浮き世離れした雰囲気のせいで年齢不詳。よく大学生に間違われる。 |
犬塚ガク (いぬづか・ガク)
霊。Mr.ガラスのハートの異名を持つ繊細な男。 感情の振れ幅が大きく、ナイーブな反面、キレると手がつけられなくなる。 (以上、『みえるひと』第3巻より引用) 生者であるゆかりになぜか触れることができる。 |
田中維継 (たなか・これつぐ)
ゆかりの親友。出版社勤務。メガネ男子。お洒落。 ゆかりとは大学一年時に同じ授業を取って以来の付き合い。 よくゆかりの服装にダメ出しをする。 出身は京都。大学が東京だったこともあり、普段の生活ではほぼ標準語を喋る。 |
化野達彦 (あだしの・たつひこ)
ゆかりの父。怪奇小説作家。ペンネームは読みが同じで字を変えた「龍彦」。 やせ型で長身。いつもにこにこしている。 興味のあること以外には無関心、無頓着なため、自身が意外とモテることに気づいていない。 |
化野蘭 (あだしの・らん)
ゆかりの母。旧姓川崎。百合(ガクの母)の双子の姉。 双子なので妹と同じ顔立ちだが、百合の持つ穏やかさ・優しげな雰囲気の代わりに、人を見定めるような鋭い眼差しが印象的。 ちょっと険のある華やかな美人。 |
月宮依 (つきみや・よる)
ゆかりのかつての親友。他人の厄を負う能力を持つ××の末裔。 維継とは高校からの友人同士で、彼が抱えている女性トラブルを解決して仲良くなった。 猫っ毛の明るい茶髪。いつも笑顔。ゆかりの初恋の人。 |
山田時生 (やまだ・ときお)
ゆかりが唯一持っている連載「西咲良山百景」を掲載するタウン誌「にしさくらいふ」編集部員。 ゆかりの文章に、担当編集たる彼が写真を添える。 平凡な苗字を厭う父親によってこんな名前になってしまった。美人で料理上手の彼女と婚約中。 |
鏡子 (きょうこ)
維継がゆかりにあげようとアンティークショップで買ってきた、古い手鏡の付喪神。 漆黒の髪を肩口で揃え、一重まぶたにおちょぼ口の「THE・市松」な容姿だが、あくまで鏡の精であり市松人形とはとくに関係がない。 ツンデレ。純情。根は素直ないい子。 |